ただ裏山の竹を切ってきたんですが
日本で作るので和竿です。
伝統工芸のひとつですね。
「竹や~ さおたけ~ 竿たけ~ 布団ざおっ!」
最近は聞かなくなりましたね。
まあまあ とにもかくにもスタートです。
裏山の入り口に
いつのころからか
根元が 水戸黄門の杖のような
竹が生えてくるようになりました。
「ほてい竹」かなぁ~
今年の竹は 実験中です。
節枝が竿づくりの
邪魔にならないように
下のほうから柔らかいうちに
切ってみました。
上のほうは枯れないように
残してあります。
竹に絡んでいる
丸っぽいこの花は
葉っぱの裏側が
つるんつるんなので
「シオデ」ですな。
細かい毛が生えていると
「たちシオデ」です。
山菜の女王と呼ばれているらしですけど
とにかく臭いです。
毎年この時期 臭いです。
女王は臭いです。
スーパーでアスパラ買ってきて食べたほうがいいかもです。
生き物が誰でも持っている匂いで
体の奥底にひそんでいて 風呂に入らなかったり 汗をかいたり
虫歯になったり へそのゴマや足の爪垢や かさぶたがふやけたり
犬でも猫でも ベースになっている あの匂いです。
この時期 2・3か月は匂いが漂っています。
ちなみに、前日食べた人とサウナを同席したら
シオデ臭が出てきてました。ぷっ!
この竹は 2年間ぐらい
棒に縛って「まっすぐになれ~」
と念じたものです。
これは 枝部分ですね。
今回 仕舞寸が1尺のものと
3.3寸のものと
手元用 5寸のものを作りました。
作業工程写真は 1尺を撮影しました。
節に
枝の付根が残っていますね。
全ての節をきれいにします。
よいしょっ!
けっこう固いです。
ちょっと長いので
すぱっと。
ノギスを使ってと。
リューターの
回転歯を選びます。
よしよし
きれいに貫通しました。
えいっ!
手元に
よさそうな竹をチョイス。
水戸黄門の杖のようです。
ここでカット。
はいっ!
今までの作業写真は
真ん中の竿の製作過程です。
左側は 仕舞3.3寸 5本継。
真ん中は 仕舞1尺 4本継。
右側は 持手が5寸 2本継です。
持手5寸は、
穂先さえ用意すれば
いつでも釣りOKです。
左側の仕舞3.3寸を
仕上げたいと思います。
ばらばらにします。
4本は3.3寸ぐらいです。
持手は6寸ぐらいかな。
まずは 穂先に
リリアンをつけます。
2本目の 継ぎ口を強化するため
糸を巻きました。
印籠継ぎ ではなく
ただ 差す継ぎ方です。
並継ぎ かなっ。
3本目も 糸を巻きました。
4本目も 糸をまきました。
さて いよいよ
うるしの登場です。
持手も 糸巻きしました。
注意点は
うるしを塗る前に
準備として
トイレは済ませましょう。
漆が指先に付いた手で
トイレ行くと・・・。
とにかく危ないです。
とはいっても
本漆ではなく カシューですけどね。
継いでみました。
はいっ! 完成っ!
どこかに 道具一式が・・・
ゴソゴソッと
探してきました。
タナゴ釣り道具です。
やばいぞ
練り餌グルテンも大事に
しまってありました。
個包装とはいえ
たしか
2年前・・・使ったような。
タナゴ君を釣った時の
写真ありました。
2018年12月でした・・・!
道具と一緒にしまってあった
グルテン餌
なななんと 3年6か月前です。
うわ~ うわ~ 古いぞ~
それにしてもタナゴちゃんの模様はきれいですね~!
おまけコ~ナ~!
今回作成した2本継の竿で
初魚釣りに行きました。
竿も シャキッと真っすぐです。
初めタナゴ仕掛けでやっていましたが
フナっぽい魚が 糸を切って
持っていってしまいましたので
ちょっと カッ!っときまして
道糸2号 ハリス1号 伊勢尼4号 ガマカツに
セットしなおして
「いざっ 勝負じゃ!」
おやっ!
何やら きましたよっ!
大きそうだぞ!
左手に竿を持ち替えて
携帯の写真 写真
暗証番号
うわ~ いそがしっ!
げげっ!
尺越えのナマズ君だぞっ!
でかいっ!
写真っ 写真っ!
左手 竿っ!
右手 写真っ!
いそがしっ!
とうとう ナマズ君
観念のご様子。
足元の石の間に頭から挟まっています。
おやおや
竿の穂先が曲がってしまいました。
すごい引きでしたからね。
折れて無いようです。
えべっさんの竿のようです。
商売繁盛っ!
商売繁盛っ!
さあさあ記念撮影です。
「竿の手元です。」
「私が作りました」
『知ってるよっ!』
「今すぐ 針を取ってあげましょう」
「よしよしっ」
なんて声をかけながら
釣針をとってあげました。
なんにも暴れませんでした。
記念すべき第1尾は ナマズ君でした。
おしまい。