国鉄 小型合図燈 LED化計画

むかーし むかし 

国鉄が民営化するなんて思いもしない時代

国労が ストライキを起こしたり 

なんだかわからないけど 「反対」はしていましたが

やる気は 満々だったころ。

 

 

そんな時代の 国鉄合図燈(昭和44年7月製)を この度

大掃除して ついでにLED電球に交換しよう! と計画していたところ・・・

 

なんと同型の合図燈が 安価で手に入った為 

LED計画+2個で1個にする(ニコイチ)計画を実行することにしました。

 

 

 

右側が大掃除を予定していた。

「S44.7製」の合図燈です。

 

そして

この度、安価にて入手した

製造年月不詳の

「トウ10」です。

 

なんだその名前!

 

 

側面に

「トウ10」って打刻してあるので

仮称ですね。

 

 またの名を

「酸化鉄太郎さび之介トウ10」

と名のっても

名前負けしないくらい

 

錆ついてます・・・とほほ

 

 

 

 

そもそも「部品取り」のために

購入しましたので覚悟はしてました。

 

本体の箱部分も

なかなかの酸化ぐあいです。

なんとなく

緑青が浮いてるように見えます。

 

プレートの文字は

 

なんのことやら 読めません。

さてさて

両サイドのネジを緩めて

中を覗いてみましょう!

 

おやおやっ

思ったより綺麗です。

 

配線のハンダ修理は要らないようです。

 

ということは・・・もしかして

 

 

 

思ったとおり

 

ライトが点きましたよ。

 

 

 ぴゅ~~~ぴゅっ (笛音です)

「戸閉よしっ‼」

 

 

「酸化鉄太郎さび之介トウ10」に

 

汚れてはいますが

切替えスイッチレバーが附属しています。

 

腐っても鯛です。

 

 

「S44.7製」はレバーが欠損していましたので

これ欲しかったんですよねぇ~。

洗剤やら ブラシやらで

 

じゃんっ!

ここまでピカピカになりました。

 

白いYシャツにケチャップの跡が少々

ってところで OKとします。

 

 

青色の輝きは

カルフォルニアの空のように綺麗です。

鈴木英人さんのイラストの青色です。

 

その昔 トップボーイというシャンプーが

鈴木さんのイラストでした。

中身よりも 絵が好きでよく買ってました。

メンソールシャンプーだったので 私事、おかげ様で養毛されたようです。

 

 

 

 

取っ手を外したら

 

「さび之介」君

 

すごいことになってますぞ。

「取っ手」 はと・・・

ちなみに 

「とりで」 じゃないよ

「とって」 だよ。

 

そうそう「取手」といえば・・・

常磐線の電気の切り替え箇所があって

室内灯もエアコンも切れて

トロッコみたいに走る区間

があったのを思い出しました。 

 

取手駅以南は直流1500v、藤代駅以北は交流20000vの異なる電流が流れていて切り替えのため

この区間に デッドセクションをつくったらしいみたいです。

石岡市の地磁気観測所への配慮もあるらしいですよ。

「つぎは~ あーしろ こーしろ 藤代です」

 

デッドセクションといえば

電車でGOで京福電鉄を運転していると「カチッ!」

っていう吹き出しが出てきますね。

その区間では 絶対に停車してはいけません。

通電していないので走りだせなくなります。

 

 

 

 

 

底ネジを外します。

この鉄板は 底ネジをとると外れます。

 

前面のプラスチックレンズを

おさえる板ですね。 

曲がっていたので 

ちょっと叩いて

角度を調整しました。

いよいよ 上部を磨きます。

 

 

まず 半分。

 

ヤスリ #200スタートで

#400→#600→#800→#1500→#2000

 

指輪磨き の順で仕上げました。

 

 

 

なかなか ピカってきました。

はいっ!

 

つるんつるんです。

うっ!

 

え~ さてさて

 

誰も手を出さなかった

取っ手です。

えぃっ!

 

#60の 紙やすりじゃっ!

えぃっ!

えぃっ!

 

#120

#240

#400

で攻撃じゃっ!

おっ!

 

なんとか 光を取り戻したような・・・

あまり ぴかぴかにしてしまうと

アンティーク感が無くなってしまうので

 

四酸化鉄は残してと・・・

 

刀の鍔が 黒さびであるように

「黒さび」は 大丈夫!

普段は鹿の角で磨けば 大丈夫!

 

実はもう 指先が痛いので

この辺でご勘弁を賜りたく存じます。

 

 

「酸化鉄太郎さび之介 トウ10」は左です。

 

スイッチレバーは「S44.7製」に付け替え

 

部品取りとなりました。

 

レバー無しでは

「酸化鉄太郎さび之介 トウ10」が

可哀そうなので

 

椿の木でスイッチレバーを作成します。

直径が同じくらいのこの辺りを使います。

 

椿は油分もあり

鉄との相性は良いと勝手に思っています。

 

 

穴をあけます。

 

慎重に・・・

慎重に・・・

 

 

 

 

あたりまえですが

 

ぴったりんこ。

 

横に ネジ穴も開けましたよ。

 

円柱型の 角 を面取りして丸みをつけました。

 

鐘撞堂の つき棒のようです。

 

南無南無・・・

いよいよ登場のLED電球です。

 

 

この電球は3V(のみ)用ですので

 

乾電池が直列配線であれば成功です。

テスターを持っていないので

ぶっつけ本番で購入しました。

 

上:LED電球

下:おなじみの豆電球

やったっ!

点灯しました!

 

成功です。

 

電池2個の直列配線ということですね。

では早速

赤色フィルターに切り替えてみよう!

 

ん? あれれ?

 

電球に当たってしまうぞ!

 

こっこっ こんなはずでは・・・

 

敗北・・・・・

直列配線3v仕様 と解ったことだし

 

新たな電球探しをしましょう。

 

ネットを調べたら ありましたよ。

 

全長が約23mmのLED電球です。

しかも1.5~3vでの使用が可能のようです。

 

上:敗北のLED電球

中:おなじみの豆電球

下:23mmLED電球さま

赤フィルター

 

「通過 確認っ!」

青フィルター 

 

「通過 確認っ!」

 

「ノッチ制限なし 確認っ!」

「出発進行っ!」

運行前点検です。

 

点灯確認っ!

 

 ちなみに このライトが

 

「おなじみ豆電球」君の灯かりです。

 

柔らかい光ですね。

 

眠くなってしまいます。

 

夜の新幹線の室内灯の色です。

 

赤色 切り替え 確認!  

 

ここで突然ではありますが

 

「酸化鉄太郎さび之介 トウ10」から

 

「錆落とし四酸化鉄太郎椿之介トウ10」

 

に改名いたします。

 

なんそれっ!

 

 

 

ちょっと 室内を暗くしました。

 

右は

 「S44.7製オリジナルレバー付き」。

左は

「錆落とし四酸化鉄太郎椿之介トウ10」

です。

 

今回も 大成功!です。

 

めでたしめでたし。